子安観音寺
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この桜は四季に葉や花が絶えず、大正十二年に国の天然記念物に指定されています。縁起に「天平宝宇年中(757〜765)、雷火の為焼失した伽藍跡の芽生え、四季に花葉絶えず、称徳帝勅使をして禁庭に移させ給ふに、一夜にして枯れて見へければ桜を寺へかへさせ給ふ直ちに蘇生す、帝益々御帰依あらせ給ひ “ちかひありいつも桜の花なれば みる人さへや ときはなるべし” と詠まれた」とあります。本尊白衣観世音の霊験により咲くと古くより尊ばれています。

永禄十年(1567)春、連歌師 里村紹巴が東国に下ったときの紀行「富士見道記」に「白子山観音寺に不断桜とて名木あり」と記され、能楽観世流の貞亭三年版にある謡曲「不断桜」もこの桜をうたったものです。
また、この桜については伊勢型紙の創始説もあります。すなわち不断桜の虫喰葉の巧妙な自然の模様がもととなり、今日の人間国宝を生んだ伊勢型紙彫刻が創められたといわれています。

  • 雪の降る様な寒い冬でも、白衣観世音様の白い衣を着たお花が健気に咲いております。観音様の智慧の力が咲かせていると伝えられ、見る人を守り、困難を乗り越え、願いを叶えると云われる菩薩様の御霊木です。